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南木顕生 遺稿集

 2014年4月4日、脚本家・南木顕生がこの世を去った。享年49歳。
 生前、何作か仕事をしたことのあるぼくは、その訃報を知ったとき、衝撃を受けた。その若さゆえにだ。が、その死因を聞いて、どこか納得もした。あの酒の飲み方、そして四六時中煙草をふかしている彼の姿から、急性大動脈解離という病名に違和感を感じなかったからだ。かなり短かったけど、それも彼の、南木顕生という映画屋さんの生き方なんだよなと思うことにした。
 そしてその夜、ぼくは一人で深酒をした。
 
 南木顕生が去って、3年。オムロさんから「南木顕生 遺稿集」という素晴らしい本が今年、出版された。
 彼が残した数十本のシナリオの中から、4作品が収録され、その他に彼が書きためていた映画日記やら批評文をまとめた、367ページにもなる大著だ。

南木顕生 遺稿集

 映画日記やら批評文が、むちゃくちゃに面白い。特に、ロマンポルノ各作品に対しての、彼の観察眼には敬服する。心から映画が好きで好きでたまらない人だったんだなというのが、ひしひしと伝わってきた。ロマンポルノが好きな方、あるいは研究をするような方にとっては、今後は本書は必読の書になるかもしれない。
 興味のある方はぜひ、買って、ご一読いただきたい。
 定価は3,200円+税。

 ぼく自身が関わった彼との仕事のひとつに、彼の脚本作で、大木裕之監督作品『たまあそび』がある。 その中で、ロケ現場に行って、宿で酒を飲みながら煙草をふかし、甲高い声で何か叫んでいる彼の姿が一瞬登場する。フィクションなのかドキュメンタリーなのか分からない撮り方をする大木作品ならではのシーンだからなのだが、これが南木顕生がスクリーンに映し出される唯一の作品ではないだろうか。
 今後『たまあそび』を見る機会がある方、ぜひ南木さんを探してみて下さい。

                                      プロデューサー S・K
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